車を買えば多少はドレスアップしたくなります
ロードスターRFが買えるように、日夜働いています。
物欲がモチベーションになることは決して悪いことではありません。
ロードスターRFに関して、ネットでいろいろ情報収集していると、
『ロードスターはロードカーとして完成しているのでノーマルで乗るのが良いと思います』
とおっしゃあっれるYouTuberさんを見かけたりすると、嬉しくなります。
でも、やはり、
ベースの良さを更に良くと、少しはドレスアップしてみたくなります。
私の場合には、
程よい、ローダウンと、
リアアンダーパネルで、後ろ姿をかっこよく。
の2点を考えています。
今回は、乗り心地の悪化を最小にしてローダウンさせるために必要なことを整理します。
ローダウンにより乗り心地を悪化させる要因
ローダウンにより乗り心地を悪化させる要因は、次の3つが考えられます。
- コーナリング時のロール量増加
- ローダウンによるタイロッド角度狂いによるステア特性/乗り味の悪化
- 固いバネの使用
- ローダウンによるアライメントの狂い
ロール量増加による不快感
ローダウンして車高が下がると、車の重心位置も下がりますので、コーナリング中のロールが減るような気がするのですが、これが大まちがいなようです。
ロールの大きさはロールセンターと重心の距離(以下、ロール半径と言います)の長さに比例します。
また、サスペンションアーム形状や構造に大きく依存しますが、ローダウンによってロールセンターが大きく下がっても重心位置はさほど変わらないことがあります。それにより、ロール半径が長くなり、ロールが大きくなることがあります。
しかも、ロールセンターはロール進行とともにリニアに変化します。つまり、ロールセンターと重心を結んだロールの中心軸が動き、ロールの強さの変化を作り出します。ロールが最大となるときには、身体が倒れるような状態になります。
それが乗員を不快にすることは、想像に難くありません。
そのような理由で、ローダウンによる乗り心地の悪化を抑えるには、ロール量を減らす工夫が望まれます。
ローダウンにより、スタビライザーリンクの長さを短くする必要があります。
スタビライザーリンクとは、上図の赤い部分の部品です。サスペンションのロアアームとスタビライザーを繋ぐものです。
スタビライザーリンクの変更なしにローダウンすると、スタビライザーはリンクに押し上げられるて上を向きます。そのためサスペンションが縮んだ力をスタビライザーに効率よく力を伝えることができません。
NDロードスターの場合には、スタビライザーが回転しないように接着剤でボディに固定されていますので、スタビライザーがたわむことにより押し上げられることになります。
そして、たわんだ反力によりサスペンションを下に押します。つまり、サスペンションは見かけ上、使用しているコイルスプリング+αのバネ乗数となるために乗り心地が悪化する方向で作用します。
そこで、上図のように、長さを調整可能なスタビライザーリンクの長さを調整(ノーマルよりもローダウン分短くします)し、スタビライザーが水平になるように調整します。
このことにより、サスペンションの動きが効率的にスタビライザーに入力され、効果的にロールを抑えることが可能になります。
固いバネを使用することによってもロール量を減らすことが可能ですが、固いバネの使用は突き上げや、ダンピング力不足による乗り心地の悪化に繫がるので注意が必要です。
タイロッド角度狂いによるステア特性/乗り味の悪化
スポーツタイロッドエンドの装着により、ローダウン時のタイロッド角を適正値に補正し本来のステア特性と乗り味を復活させます。
ロールを抑えんがための固いバネの使用による乗り心地の悪化
ローダウンすると、拡大傾向になるロールを抑えるために、サスペンションに固いバネを使用する傾向があります。しかし、これが段差乗り越えた際などの突き上げ感になったり、ダンピング不足により振動が収束しないなど、乗り心地の悪化を感じさせます。
そのため、サスペンションのバネの強化は最小限にとどめるべきです。
アライメントの狂いによる乗り心地の悪化
タイヤがハの字になっているような状態では、タイヤの内側の偏摩耗が進み乗り心地が悪化します。
また、サスペンションの動きを制限され、路面からの衝撃を吸収できなくなって乗り心地が悪化することがありあます。
ローダウンした際には、必ず専門家のアライメント調整を受けるべきです。
まとめ
ローダウンを実行したら、
- スタビライザーリンクの長さ調整
- タイロッド角を適正値に補正
- 専門家によるアライメント調整
過大なダウン量であると、より硬いサスペンションが必要になるため、適切なダウン量を設定することにより、自ずと、安定性を確保したうえでサスペンションの固さを最低限とすることが可能になります。
現在までの調査によると、実用性も考慮すれば、20mmダウン程度が好ましいと考えています。
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